2021年5月23日

説教要旨  「聖霊降臨の恵み」  使徒2:1-6

序:外国旅行をする時、一番気を遣うのは言葉によるコミニケーションであろう。それ故、英語が苦手な私は、外国旅行はどうしてもおっくうになる。今回は、聖霊の力によって、諸外国の言葉で神の恵みを語り、意思疎通をはかる事ができた神の恵みの出来事を学ぶ。

荒筋:本日は「ペンテコステ(聖霊降臨)記念礼拝」である。復活されたイエスが昇天され、その10日後に信者達に聖霊が与えられて、彼等は習得したことのない他国の言葉で神の恵みを語った。それによって聖霊の時代が始まったとされる記念すべき日である。本日は、聖霊降臨の意味と、聖霊の働きとその恩恵を学ぶ。

聖霊の降臨:「また炎のような分かれた舌が現われて、ひとりひとりの上にとどまった」(3節)。聖霊の降臨は、「キリストの時代」から「聖霊の時代」へと主役が交代した象徴的な出来事である。イエスは弟子達に「もう間もなくあなたがたは聖霊のバプテスマを受ける」と預言され、天に帰られた(使徒1:9)。その10日後、彼等が集う中で「舌の形をした炎」が彼等の頭上に留まって、諸外国のことばで「神のみわざ」を証しはじめたのである。

その日は「五旬節(ペンテコステ)」であり、「過ぎ越しの祭」から数えて50日目にあたる。旧約時代は、この日を「初穂の祭」と言い、過ぎ越し祭の時に蒔いた種が結実する収穫祭である。即ち、「聖霊の結実」が現実のものとなった記念すべき日である。

聖霊の働き:「すると、みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした」(4節)。聖霊は、三位一体の神の父なる神、子なる神、聖霊なる神の第三位格である。聖霊は、目には見えないが人格をもった神ご自身であり、御霊とか神の霊と呼ばれる。聖霊は、我々に聖書の理解を助け、信仰の霊的成長を支援する重要な働きをされる。聖霊は、永遠から永遠に至るまで普遍的な存在である。

旧約聖書中、一番最初に聖霊が登場するのは、神の天地創造の時、神と共に臨在し、(創世1:2)御業を見守られた。又、新約聖書中、聖霊が最初に登場するのは、処女マリヤが聖霊によって御子イエスを懐妊する出来事である(マタイ1:20)。イエスが洗礼を受けた時にも、聖霊は臨在された(マタイ3:16)。イエスを救い主として信じ、信仰告白へと導くのも聖霊の役割である(Ⅰコリント12:3)。このように、聖霊はいたるところで活動される。

聖霊の助け:「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります」(ヨハネ14:16)。イエスは、天に上られる前に弟子達に「助け主」を遣わすことを約束された。その方とは助け主なる聖霊である。

我々は、この世に生きている限り助けと慰めを必要としている。ひとりで生きてゆけるほど、強くはない。病気の時、孤独な時、悲しみの時等、誰かの助けと支援を求める。誰も、どこからも援助の手が差し伸べられないことほど不幸なことはない。 

イエスは、自分が昇天した後に、御霊を派遣される事を確約なさった。それが成就したのがペンテコステの日である。その日から御霊は、必要な人のそばに来て、心の内に住まわれる。「助け主」とは、「そばに呼ばれた者」との意味がある。それ故、我々はひとりでも、孤独でもない。「わたしは、あなたがたを捨てて孤児にはしません」(ヨハネ14:18)と主は彼等を励ました。今はイエスの身代わりに聖霊が活動してくださる時代なのである。

ペンテコステ礼拝の説教